現在、担い手不足により国内の農業が急速に衰退化しています。同時に高齢化が進み、田畑を管理できなくなる方々が多くなっております。耕作放棄地・休遊地が増えることにより鳥獣害の被害も相次いでいます。せっかく手塩にかけた農作物を食い荒らされてしまい、農業への意欲が損なわれ衰退に拍車がかかってしまいます。
あえてそこに立ち向かうという使命感にも似た意欲がうまれました。
近年の鳥獣害の被害は急速にやる気を失わせるものがあります。
右の画像は昨年弊社圃場で一夜にして実際被害にあい、何も無くなった圃場です。害獣防御ネットを施してはいましたが、前日まで蕎麦が実っていたとは思えない現状です。鹿とイノシシに荒らされてしまいました。
ただ知ってもらいたい。ただ里山の現状を知っていただきたい。
弊社のある鹿沼市では鹿・イノシシ・猿の被害が特に手を焼いています。私は 「三獣士」と呼んでいます。この三獣士がここ鹿沼市では山の食物連鎖の頂点といっても過言ではありません。その中でもそば栽培にとってもっとも天敵なのは鹿です。
電気柵・ワイヤーメッシュ柵・害獣防御ネット・トタン板etc・・・全国で様々な害獣対策が行われています。弊社では設置が最も過酷なワイヤーメッシュ柵を選び設置しました。
なぜワイヤーメッシュ柵かといいますと、シカは自分の目線より高い所はなかなか飛ばないいう文献を読んだからです。総距離約2000m。鉄杭を打つこと約2000本ワイヤーメッシュ約1500枚。時間を見つけては設置する日々が続きました。しかしこれだけでは万全ではありません。日々のパトロールも欠かさず行っております。おかげさまで今年秋の害獣被害は大幅に減りました。
1日の生産量は限りがございますが心を込めてお作りしてます。
弊社ではレストラン事業は行っておりませんが、手打ち生そばをお届けすることは可能です。要予約ではございますが、本場田舎蕎麦をお試しください。鹿沼市つつじの湯「遊の直売所」でも販売しております。
弊社は、本榊のソーラーシェアリング事業、蕎麦による農地再生と鳥獣対策事業、生花店での企画・販売の事業を主軸とし、
「農業」に於いての社会問題を背景とした課題解決を、次代を見据えた新しい形で提案し、
地域社会がより良くなることを理念として事業展開をしている企業です。